育児には大変な体力と精神力が必要です。まだ女性の地位が低かったころに言われた「女は弱し、されど母は強し」という言葉でも育児をこなす女性の並々ならぬ苦労がしのばれます。最近は男性も協力するようになってきましたが、その大半は母である女性の肩にのしかかっています。
とりわけ乳児期は最も大変な時期でしょう。出産の疲れも癒えていないのに赤ちゃんに合わせた不規則な生活になり、十分な睡眠をとれなくなります。また、はいはいを始めれば、始めたで、歩き出せば歩き出したで、神経を使うことがどんどん増えていきます。
このような神経をすり減らす日々が続いたのでは、育児ノイローゼにはならなくても便秘になってしまう危険は十分すぎるほどです。
もう一つ気になることは子どもの便秘です。子は親を映す鏡(かがみ)です。敏感な子どもはお母さんの悩みを感じ取ってしまい、そのストレスが便秘につながっていくことも考えられます。
育児からくる便認の原因は過度のストレスと睡眠不足です。この二つを解決できる方法を考えてみましょう。
この時期のストレス対策は子どもの世話に時間がとられるため、日常生活の中でストレスを発散することが大切です。ヒーリングミュージック、アロマテラピー、ストレッチなどの軽い運動やマッサージなど無理なくできる方法を織りまぜてみましょう。
暮らしの環境をより快いものにすることでストレスはずいぶん軽くなります。そして極めつけは意識して笑うことです。人間、疲れるとつい笑いを忘れてしまいます。本当はそんなときこそ笑いが必要なのです。笑いは自律神経系を活性化して体調を整える作用があります。
無理に笑うことはなかなかできませんが、笑顔をつくることならそう難しいものではありません。気持ちよさと笑顔いっぱいの暮らしで育児ストレスを吹き飛ばしてください。そうすれば睡眠不足もおのずと解消されていきます。
笑顔で育児をすることは子どもの成長にもきっとよい結果を与えます。朗らか育児で親子ともども便秘とサヨナラしましょう。