その① 痔核(いぼ痔) 内痔核・外痔核
痔核(いぼ痔)は、肛門にいぼのような腫れものができた状態のことで、痔の中でも最も多いタイプです。
肛門上皮と直腸粘膜の境界部分の境目である歯状線より上にできる内痔核と、歯状線より下の肛門上皮にできる外痔核があります。
痔核の症状
●内痔核
通常は排便時に出血することはあっても、痛みは感じませんが、内痔核があるときに、強くいきむなどの過度の力が加わると、そのなかの静脈に血液のかたまり(血栓(けっせん))ができ、痔核が肛門内にもどらなくなります。これを嵌頓痔核といいます。
むくみやただれもひどくなり、激痛を伴う場合もあります。
●外痔核
痛みを伴います。悪化すると肛門の外痔核に小さな塊(血栓)ができて、激しく痛みます(血栓性外痔核)。
痔核の原因
内痔核、外痔核とも、おもに排便時のいきみ、便秘や下痢などで、肛門のクッション部分に負担がかかることによって起こります。また肛門部の血液の流れが悪くなり、うっ血して腫れることで症状が悪化する場合があります。
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