「常に美しくありたい。」これはすべての女性が持つ願いです。追求する美しさの要素は多々ありますが、その中で最も女性の関心を集めているものの一つが「スリムな体形」です。
確かに、食欲のおもむくままに暮らしている女性にとってスリムな体を維持することは至難の業。そこでダイエットが始まるのです。ダイエットの方法は非常に多く、医学的に効果が確認されたものからおまじないのようなものまで数え上げたらきりがありません。結論からいうと、ダイエットは決して悪いことではありません。正しいダイエットは暴飲暴食・運動不足・肥満など成人病の原因を減らす効果があります。 また理想の体形を維持することは精神面でもプラスの働きをします。今回は便秘になりやすい危険なダイエット方法を考えてみます。
いちばん便秘を招きやすいダイエットは過度の食事制限です。便は食物のカスでつくられます。そのカスの元である食事の量が減れば、便の量が減るのは当然のことです。また食事に消化・吸収のよいものばかり取ると食物繊維の量が減り、さらに食事制限のため朝食を抜けば便意が起こりにくくなります。このことだけでも便秘になってまったく不思議はありません。
食事制限を行う場合は、三食を規則正しく、食物繊維の豊富なものを、栄養バランスを考えて献立をつくり、長く銃けられるスケジュールを立ててください。次に挙げられるのは水分の不足です。ダイエット中に水分を無理に控えると、便の中の食物繊維が水分を吸収して膨張できなくなり硬くなってしまいます。硬い便を無理に押し出すのは苦痛を伴います。さらに肛門が切れたり、痔(じ)になることもあります。もし硬い便で苦しんでいるのなら食物繊維とともに水分に気をつけてください。
ダイエットをすると便秘になりやすい、ということはありません。ただ、過度のダイエットは便秘になる危険が非常に高いということです。また、過度のダイエットは健康面でも多くの悪影響があります。「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」という言葉の通り、無 理してやせられても、肌が荒れたり血色が悪くなったのではせっかくの美ぼうが台無しですよ。