「お父さん、しんちゃんの映画に連れてって。」二人の子供にせがまれて、人気アニメ・クレヨンシンちゃんの映画を見に行きました。題名は〈雲黒斉の野望〉。”ウンコクサイ”と読むのですが、子供たちはこれだけで大笑いです。
ところで、ウンコは食べ物のカスなのに、なぜ臭いのでしょうか?それは、腸内にすむ細菌のためなのです。なんと、ウンコの3分の1が細菌なのです。臭いにおいは、主にタンパク質がウェルシュ菌・大腸菌などの”悪玉”腸内細菌によって分解された時に発生します。また、悪玉菌は有毒な酵素や発がん物質などもつくります。この悪玉菌は動物性タンパク質や脂肪、ストレスなどによって増加しますから、最近は食生活の欧米化で、日本人のウンコは一段と臭くなっていると言われます。しかも、臭いウンコは病気の前兆なのです。
「ウンコクサイ」にならないためには、欧米型の肉食中心ではなく、食物繊維を含め、バランスのとれた食生活や”腸内の清掃役”と言われるビフィズス菌などの摂取が必要不可欠です。理想のウンコとは、硬さがチューブ入りの練り歯磨き程度。形と大きさはバナナ状で、一本か二本。色は明るい黄褐色で、便が水に浮けば食物繊維の量も程よいということです。これが大腸がんになると、細くなったり、黒くなったりします。また胆汁が出ない白いウンチになったりします。ウンコは体の大切な情報源なのです。
最近の子供達は間違いなく脂肪や肉食が大好き。ですからウンコのにおいはもちろん、不健康なウンコになっていることが少なくありません。「雲黒斉の野望」が受けるのもこんな背景のせいかも知れませんね。いずれにしろ、「臭い」ウンコやおならは体の赤信号!