この連載では「でるでる大作戦(便秘撲滅大作戦)」の一部を順次ご紹介することができました。
実を言うと、私はこの「でるでる大作戦」、の集大成として、将来的にはこの旭川・大雪山ろく地域を人々の五感に働きかけ、心身の健康を取り戻す一大基地「でるでるの里」にできないかと考えています。最終回はこの「でるでるの里」を皆さまにご紹介しようと思います。
現代医学は急激な進歩をたどり、かつて不治の病と呼ばれたさまざまな病気の原因を解明し、多くの人々の命を救うことすら可能にしています。しかし、病気になってからでは遅いのではないでしょうか。これからは病気にならないこと、即ち予防医学の観点に立った「健康管理」が必要なのです。では、ストレスがまん延する現代社会での生活(サバイバル)を余儀なくされている私たちが健康管理をする上で、一体何が必要なのでしょうか? 健康は「体」とともに「心」がつくり出すものです。また「病は気から」といわれるように、気の持ち方が病に大きくかかわることがあります。最近注目されている東洋医学は、このような「気]と「心」に重点を置き、人間に元来備わっている治癒力を呼び起こすことを基本としています。
また現代医学においても、精神的に癒(いや)されることで病気が治るメカニズムは徐々に解明されてきています。即ち「気」や「心」の管理が健康維持に対して非常に大きな要素を占めているのです。
だからこそ、こういった現代社会において「心身一如」といった広い意味での全人的医療が必要となっていると私は考えるのです。
曰常生活において疲れ切った私たちの「心」と「体」を癒し、リフレッシュする別天地・・・、それが「でるでるの里」なのです。
今年、その第一歩として、私の仲間たちが、フィンランドから取り寄せたログハウス「KOTA」を核にして医療、農場、牧場とを融合、インターネットを積極的に利用した情報網でそれらの試みを全国発信しています。この試みはまだまだ始まったばかりで、これから資金、ざん新なアイデア、そして何よりも実現する熱いハートが必要です。
都会のストレスシャワーに疲れたら、飛行機で旭川へひとつ飛び。大自然の中で、しぼり立て牛乳を飲み、食物繊維、豊富な採れたての無農薬野菜や穀物、豆などをおなかいっぱい食べる・・・。そんな「でるでるの里」の実現を夢見ています。