「うんこ」と切っても切れないのが「おなら」です。おならの腸内ガスは70~80%が口から飲み込む空気、残りが食物の発酵や腐敗によって生じたもの、または血中から拡散したガス成分です。 悪臭の元は、アンモニア、硫化水素、インドール、スカトールのようなガスで、たんぱく質を材料によって作られるため、肉を多く取る人ほど「おなら」な臭くなります。 時に未消化のまま便秘して大腸に長くとどまると腐敗が進み、量は少なくても強烈なニオイがします。
おならの量は、平均すると1発が約100ミリリットルです。1日の量としては500~1,000ミリリットルぐらいとされていますが、食事の種類によって大きく左右されます。普通食からイモ類など繊維質の多い食事に切り替えるとガスの量は2倍から10倍にも増えます。これはガスを産生する腸内細菌が急に増えたためです。
いくら自然現象といっても人前での「おなら」は恥ずかしいものです。そこで、消音の術をお教えしましょう。要するに、出口のあたりを振動させなければよいのですから、かかとの先か手で、肛門の筋肉をひっぱって出口を広げてしまうのです。この消音法、実は男性より女性の法が先天的に有利です。肛門の長さは女性のほうが短いからです。さりげなく、腰をうまくひねれば、出口も広がるのですが、くれぐれもニオイにはご注意下さい。
知らないうちに、実践的に会得している人も多いことでしょう。