不倫との関係 ストレスの状態示す赤シグナル

今回は少し変わったテーマ、「不倫」と便秘の関係を取り上げてみます。

当院では不倫と便秘の関係についての調査はまだ行っていませんし、今後も行う予定はありません。まさか便秘の患者さんに「不倫をしていませんか?」と聞くわけにいきませんし、いわんや自ら不倫を告白する女性患者はほとんどいません。今回は数少ない打ち明け話などを元にしたものであることを、あらかじめお断りしておきます。

不倫は恋愛の一形態です。そこで「不倫が便秘の原因では」というテーマを考える場合、最初に思い出して欲しいのは以前に掲載した「恋の病と便秘」です。ただ、不幸にして社会や周囲から非難される相手を選んでしまったため、不倫関係が続く間、恋の悩みのストレスに加えて罪悪感というストレスが重くのしかかってくるようです。

中にはほとんど罪悪感を感じない人もいるようですが、大半は罪の意識に苦しんでいます。その証拠に「つきあいが深まれば深まるほど、将来に対する不安が大きくなってくる」という言葉は数少ない打ち明け話の中で必ず出てきました。

また、既婚女性の場合は、家族に不倫が発覚しないように、ふだんとは比べものにならないくらい神経を使って用心深く行動しなければなりません。これらのストレスにさいなまれ続ければ便秘にとりつかれても不思議はありません。

便秘を解消するには、食生活や生活のリズムの改善、ストレスの解消などいろいろと方法がありますが、決定打は不倫のストレスを消し去るしかありません。

よく考えてほしいのですが、「便秘」はストレスの状態を示す赤いシグナルといえます。私は便秘自体よりも「ストレスが心を押しつぶさないか」ということの方が気にかかります。

医者としての立場からは、「便秘になるくらいストレスを受けているのなら、早く不倫を解消すべきです」としか言えません。不倫で富む心もボロボロになる前に、今一度よく考えてみられてはいかがでしょうか。


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